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コカコーラゼロを飲んだら太る?人工甘味料はダイエットに向かないのか

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/04/11



コカコーラゼロはアメリカの会社「ザ・コカ・コーラカンパニー」が販売している炭酸飲料です。

もはや説明する必要がないほど世界的な人気な飲み物です。

通常のコカコーラとの一番の違いはカロリーですね。

コカコーラ〝ゼロ〟という名前通りゼロカロリーなので、

カロリー制限が必要なダイエットでは相性のいい飲み物のように感じます。

ですが、インターネットで調べてみると

「コカコーラゼロは痩せない、むしろ太る」とか

「痩せたとしても健康に良くない」という口コミを多く見かけます。

飲んだら太ると言われれば流石に飲む気はしませんし、

たとえ痩せるとしても身体に悪いなら考えものです。

ですが、インターネットの口コミはあてにならないもの。信ぴょう性は微妙です。

実際はコカコーラゼロを飲むと身体にどのような影響が出るのでしょう?

なぜコカコーラゼロを飲むと太る・健康に悪いと言われているのか?

コカコーラゼロを飲むと太る・健康に悪いと言われている大きな理由の一つに

「人工甘味料」が関係しています。

人工甘味料って何?

人工甘味料はその名の通り「人工的に作られた甘味料」ことを指します。

これとは反対に砂糖のような自然界にある作物から作られる甘味料を「天然甘味料」と言います。

人工甘味料には砂糖の数百倍という強い甘みがあるのが特徴で、食品を甘くするのに少量で十分になりカロリーを抑えることができます。

なので、コカコーラゼロ以外にもペプシネックスやダイエット食品、お菓子など様々な商品に使われています。

人工甘味料の種類

・アスパルテーム

・アセスルファムカリウム

・スクラロース

・キシリトール

・サッカリン

他にもまだ種類はあるのですが、特に食品で使用頻度が多いのはアスパルテーム・アセスルファムカリウム、スクラロースの3つで、

コカコーラゼロにもスクラロースとアセスルファムカリウムが使用されています。

人工甘味料にはたくさんの副作用があって危険?

人工甘味料を使うことで甘さをキープしつつカロリーを抑えることに成功したコカコーラゼロなわけですが、度々その危険性や副作用について指摘されています。

いくらゼロカロリーだからといっても、危険な飲みもをの口にしたくはないですよね。

そこで指摘されている問題点が本当なのかどうかを研究結果を交えながら説明していきたいと思います。

人工甘味料は食欲が増してむしろ太る?

「人工甘味料は食欲を刺激するから、飲んだらかえって太るんじゃないか?」

「甘いのにカロリーがない食品を食べると、脳が混乱して満腹感を得るためにもっと食べる必要があるのでは?」

という意見があります。

ですが最近の研究ではこの意見は支持されていません。

むしろ食欲を抑えダイエットに貢献するのではないかとされていますし、 

実際に体重、体脂肪量、ウエスト周りの減少に効果があったとする研究もあり、そこでは低カロリーの人工甘味料はダイエットの有効なツールになるとしています。 

人工甘味料は糖尿病のリスクがある?

人工甘味料を含むダイエット飲料は砂糖と同様に糖尿病のリスクが増加するとした研究もありますが、

それらの研究は観察的であることに注意が必要です。

つまり「ダイエット飲料を飲んだから糖尿病のリスクが増加したのか」はたまた「糖尿病になるような荒れた食習慣の人が好んでダイエット飲料を飲んでいるだけなのか」が判別できないんです。

実際にちゃんと管理した研究では、人工甘味料は血糖値やインスリンレベルを刺激しないという結果になっています。 

実際にダイエット飲料を飲み始める前に自身の担当医に相談したほうがいいとは思いますが、

研究結果を見る限り問題ないように思えます。

人工甘味料は虫歯になる?

虫歯は歯の表面についた歯垢(プラーク)に細菌が住み着き、糖分を栄養にして酸を出すことが原因だとされています。

砂糖たっぷりのお菓子やジュースを食べると虫歯になるのはそのためです。

人工甘味料も砂糖同様に虫歯の原因になると考える人もいますが、

人工甘味料では細菌が反応しないので酸が出ることはなく、虫歯の心配はいりません。

実際にアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)ヨーロッパのEFSA(欧州食品安全機関)は砂糖と違い人工甘味料は歯の健康に良いとしています。

人工甘味料は下痢になる?

腸内環境を保つのはダイエットだけでなく、健康のためにもとても重要です。

その人の腸内環境に与える先天的な要因として遺伝、後天的な要因として食事内容が挙げられますが、

実は最近人工甘味料のサッカリンを摂取した7人のうち4人が腸内環境のバランスを崩したという研究が発表されました。

サンプルが少ないので今後の研究が必要かと思いますが、人によっては人工甘味料が合わない体質の人もいるかもしれません。

人工甘味料を含む食品を口にすると下痢になるという人は、避けたほうが無難でしょう。

人工甘味料には発がん性がある?

人工甘味料が危険だと考えられる一番大きな理由は「発がん性」でしょう。

事の発端は1970年代に多量の人工甘味料(サッカリンとチクロ)をマウスに投与した結果、膀胱癌のリスクが増加したことです。

ですがサッカリンの代謝方法は人とマウスでは異なり、実際に最近の研究で発がん性は否定されていますし、チクロは1969年に日本で使用禁止になりました。

研究結果を見る限り、そこまで過剰反応する必要はないように感じます。

コカコーラゼロは安全で飲んで太るという説は嘘!

いくつかの研究を見ると、人工甘味料は多くの人が思うような危険なものではないことが分かります。

1つ腸内環境に関してネガティブな研究はありましたが、問題になった人工甘味料であるサッカリンは コカコーラゼロにそもそも含まれていないので心配する必要はありません。

「コカコーラゼロを飲んだら太る」というの口コミに根拠はなく、イメージ先行のデマでしょう。

もちろん今後研究が進んで、これまでとは違った新しい意見が出てくるかもしれませんが

現時点で総合的な判断をすると、コカコーラゼロにリスクはなく、ダイエットの強い味方であると言えます。

「ダイエット中でもどうしても甘いものを口にしたい」という人は、

それまで飲んでいたジュースをコーラゼロに置き換えるなど、上手に利用するようにしていきましょう。


[CLIST]