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風邪でも筋トレはやっていいの?運動を再開するタイミングと予防方法

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/04/22

風邪をひいて体調を崩した時に、まずやるべきことは身体を回復させることです。

ですが風邪といってもかなり軽い症状で、これなら運動をしても問題ないのでは?と感じるようなこともあります。

そんな時運動をしても大丈夫なのか、はたまた数日間身体を休ませた方がいいのか、そのボーダーラインを判断するのはなかなか難しい。

運動が健康にいいことは間違いないですし、筋トレのトレーニング頻度は週2回以上がベストとも言われているので、多少体調に違和感があっても続けたくなる気持ちも分かります。

ですが無理に身体を動かして、症状が悪化し風邪が長引いてしまっては本末転倒です。

そこで今回は運動をしてもいい風邪の症状・逆にやめておいた方がいい症状、風邪が治った後はいつ頃から運動を再開してもいいのか、について解説していきたいと思います。

普段から運動をしている人は是非参考にしてみてください。

風邪の時に筋トレをしてもいいの?

一つに風邪といっても症状は様々で、それによって運動ができるかどうかも変わってきます。

運動をしてもいいかどうかをチェックする「首の上の法則」というのがあって、

これは風邪の症状が首から上に限定されている場合は運動をしても問題はなく、

逆に首から下に症状がある場合は無理をせず休むべき、というものです。

今回はこの法則をもとに解説していきます。

筋トレをしても安全な症状

まず運動をしても安全な可能性が高い症状は軽い風邪の症状です。

くしゃみ、鼻詰まり、軽度の頭痛・喉の痛みなど、すでに説明した「首の上の法則」通り、首から上だけの症状なら運動をしても問題はありません。

ただ、あくまで軽度ならの話です。

割れるような激しい頭痛や、唾を飲み込むのをためらうほど喉の痛みがある、といった場合は大事をとって休むようにしてください。

もちろん他人にうつしてしまう可能性があるので、マスクは必ず着用し手洗いうがいは徹底するようにしましょう。

また、軽い運動を15分程度行って体調が悪化した場合は、これらの症状でも大事を摂って休むようにしてください。

筋トレをやめた方がいい危険な症状

次の運動をやめた方がいい症状について解説していきます。

これらの症状が見られた時は、自宅でしっかり休むようにしましょう。

発熱

体温を測って平熱を超えていたら運動はせず家で休むようにしましょう。

発熱では脱力感や筋肉痛、食欲不振などの症状も同時に現れ、体が熱い時に無理に運動をすると脱水症状を引き起こしたり、さらに体温が高く悪化する可能性がありとても危険です。

また、発熱中は筋力や持久力が低下することが分かっているので、

トレーニングの質が下がるどころか思わぬ怪我にもつながる可能性があります。
 

激しい咳

埃を吸い込んだ・水が気管に入った時などにするせきは体の通常の反応なので問題ありませんが

何もしなくても頻繁に咳を繰り返すようなら、それは呼吸器系の感染症の疑いがあるので、運動は控えた方がいいでしょう。

激しい有酸素運動のように肺を酷使するものでは呼吸がしづらくなるかもしれませんが、発熱と違って筋トレのような呼吸器を酷使しない運動のパフォーマンスに直接影響することは少なくなります。

厳密には首から上の症状ですし。

ただ人が咳をした際に吐き出される、病原体が含まれるしぶき(飛沫)を吸ったり、人の鼻水や唾液にさわり、その病原体が口から入って他人にうつす可能性があります。

これは運動をやめた方がいい症状というより、周りの人に迷惑なのでお願いだからやめてほしいというニュアンスに近いです。

吐き気や下痢など胃の不調

吐き気や嘔吐がある場合は運動を控えるようにしましょう。

そもそも体を動かす気にはならないと思いますが。

実際に下痢や嘔吐による脱水症状はパフォーマンスを下げるとされているので、

「吐いたから楽になった」と運動を始めるのもオススメしません。

大事をとって休むようにしましょう。

また吐き気・下痢をともなう病気にはノロウイルスのように非常に感染力が高いものもあるので、他の人にうつしてしまう可能性もあります。

インフルエンザの症状がある時

インフルエンザとして有名なのは発熱・悪寒・喉の痛み・疲労・頭痛・咳などで、すでに紹介した危険な症状が全て当てはまるので、当然運動はやめた方がいいでしょう。

インフルエンザは軽度で済めば問題はありませんが、重度になると死ぬ可能性もある危険な病気なので、そんな中運動をするのはリスクが高すぎます。

またインフルエンザは感染力が非常に高いウイルスでもあるので、外出は極力避けるべきです。

風邪が治った後の筋トレを再開するタイミングは?

風邪が治ったらなるべく早くトレーニングを再開したいというのが多くの人の共通の感覚でしょう。

その理由は単純に体を動かすのが好きだから、という人もいれば

せっかくトレーニングで鍛えた筋肉が衰えるのが怖い、という人もいます。

冒頭でも述べたように、筋トレの頻度は週に2回以上がベストと考えられているので、

数日間筋肉を動かさないことに恐怖感を感じる気持ちはとてもよく分かります。

ですが、そこまで心配する必要はありません。

実際に運動をしなくなってから筋肉量が減少し始めるまで3週間の猶予があることが研究によって分かっています。

風邪を引いたらまずは身体を回復させることを優先しましょう。

なので、

風邪が治った後筋トレを再開するタイミングは「完治してから」になります。

完全に治った後に運動を再開しても遅くはありませんし、その方が風邪がぶり返すこともなく安全です。

また、再開する際は体調不良前の高い負荷でいきなり始めるのではなく、軽い負荷から始めて段階的に増やしていくことをオススメします。

インフルエンザは1週間必ず休む

風邪なら数日経って体調が改善されたら運動を再開しても大丈夫ですが、インフルエンザは話が別です。

インフルエンザは発症後3~7日間はのどや鼻からウイルスを出し続けると言われているので、たとえ薬を飲んで体調が良くなったとしても、1週間は運動・外出を控えて自宅で療養するようにしましょう。

風邪を予防する9つのポイント

それでは最後に、風邪や体調不良を予防するために大切なポイントをいくつか紹介します。

・バランスのとれた食事を摂る

・十分な睡眠をとる

・適度な運動を定期的に行う

・過度なトレーニングは避け、運動の後はしっかり休む

・病気の人との接触を避ける

・マスクをつける

・頻繁に手を洗う

・ペットボトルやタオルを他人と共有しない

・予防接種を受ける

これらのポイントを守った上で体調を崩してしまったのであれば、それは仕方がないことです。

できる限りの努力はしたのですから、自宅でおとなしく休むようにしましょう。

まとめ:風邪の時は無理をしない

今回、風邪を引いても軽度なら運動をしても大丈夫と紹介はしましたが、周りの人に感染させてしまうリスクが消えるわけではありません。

たとえ自分は問題ないと感じても、大事をとって完治するまで休んだ方がいいでしょう。

少しくらい休んでもそれまでの努力が水の泡になるわけではないのですから。


[CLIST]