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痩せてたるんだ皮膚は引き締まる?ダイエット後の皮余りを防ぐ方法

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/04/29

実はダイエットに成功しても綺麗な体型になれない人は意外と多くいます。

その原因は「皮のたるみ」

落ちる体重のスピードに皮膚が縮まるスピードが追いつかないんですね。

せっかく痩せても皮がぶよぶよでは台無しですよね。

どうせなら引き締まったピチピリの肌を手に入れたいじゃないですか。

そこで今回はダイエット後に皮膚がたるんでしまう原因、皮膚をたるまないようにする予防の仕方、たるんでしまった皮膚を元に戻す方法を解説していきたいと思います。

ダイエット後になぜ皮膚がたるんでしまうのか

まずはダイエットで痩せた後になぜ皮が余ってたるむのかを解説していきたいと思います。

人間の皮膚はコラーゲンとエラスチンという主に2つのたんぱく質で構成されています。

カロリーの過剰摂取で太り始めると、体の内側にある脂肪が膨らんでいき、外側にある皮をどんどん伸ばしていきます。

そして皮が伸びた状態が長期間続くと、コラーゲンとエラスチンがダメージを受けて、元のサイズに縮まる能力が失われるのです。

皮には元に戻る力が残されていないので、ダイエットで脂肪がなくなったとしても、皮とその下にある脂肪との間に隙間ができて、余った皮が垂れ下がるようになってしまいます。

痩せると皮膚がたるむ原因

ダイエットをした全ての人が皮膚がたるんでしまうわけではありません。

皮膚がたるむ人にはいくつかの共通する原因があります。

まずはそれらの原因が自分に当てはまっていないかチェックしてみましょう。

遺伝子

皮膚のコラーゲン・エラスチンの量や、それらが減量時にどう影響するかには個人差があります。

生まれつき皮がたるみやすいという人は存在するでしょう。

加齢

年齢を重ねるごとに皮膚のコラーゲンの量は少なくなっていきます。なので年を取ってから慌ててダイエットを始めると皮が余ってしまう可能性があります。

長期的な肥満

冒頭でも言ったように長期間肥満の状態が続くとコラーゲンとエラスチンがダメージを受けて、皮膚の元に戻る力が失われます。

急激な減量

短期間で急激な減量をすると、皮膚の収縮が脂肪が落ちるスピードに追いつかないので、皮が余る危険性が高くなります。

日焼け

日光に浴び続けると皮膚のコラーゲンとエラスチンがダメージを受けて、肌の老化が進むことがわかっています。日焼けした肌は健康的というイメージがありますが、美容の面からは余り勧められるものではありません。

喫煙

タバコを吸うと体のコラーゲンを新しく作り出す能力が衰え、すでに皮膚にあるコラーゲンにもダメージを与えることがわかっています。

ダイエット後の皮余りを最小限に防ぐ方法

原因を頭に入れたところで、次はダイエット後の皮余りを最小限に防ぐ方法を紹介していきます。

これからダイエットを始めるという人は参考にしてみてください。

肥満体型は早めに卒業する

冒頭でも述べたように太っている期間が長ければ長いほどコラーゲンやエラスチンはダメージを受けます。

なので「太ってきたな」と感じたら早めにダイエットを始めるようにしましょう。

ダイエット中に筋トレをする

ダイエット中に筋トレをすることは皮余りにとても有効な対策です。

食事制限だけで痩せると皮膚の下にある脂肪と筋肉が同時に失われるので、その分隙間も大きくなり皮のたるみにつながります。

筋トレをすれば筋肉を維持・成長させることができるので皮膚との隙間を最小限に抑えて肌のハリを保つことができます。

急に体重を落とさない

ダイエットでは短期間で痩せようとする人が多いですが、時間をかけて痩せることをオススメします。

極端な食事制限では脂肪だけではなく筋肉も減らしてしまうので、皮がたるむリスクは高くなります。

具体的な目安は1週間で0.5~1.0kg、1ヶ月で2~4kgくらいの減量スピードです。

コラーゲンの素になる栄養素を摂る

コラーゲンの元になる栄養素を摂ることも重要です。

具体的には「たんぱく質」と「ビタミンC」ですね。

たんぱく質は肉・魚・卵やプロテインなど、ビタミンCは果物から摂ることができます。

普段の食生活でこれらの食材が足りていないと感じる人は意識して摂るようにしてみましょう。

コラーゲン鍋やサプリメントなど、コラーゲンを直接摂ろうとするのはオススメしません。

コラーゲンを口にしても、体は一度アミノ酸に分解してから吸収するので、コラーゲンとして利用されるとは限らないからです。

肌に塗るコラーゲンクリームも同様です。

保湿作用はあるかもしれませんが、コラーゲンは肌から吸収するには少し大きすぎます。

外出時は日焼け止めを塗る

外に出るときは日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。

夏や天気が快晴の時は「太陽光にさらされている!」と嫌でも実感しますが、冬や曇りの日でさえも、紫外線は浴びているので日焼け止めは必要です。

タバコをやめる

基本的にタバコが肌に良い影響を与えることはありません。

肌が老化しているように感じる、ダイエット後に皮がたるむのが怖い、という人はすぐにやめたほうがいいでしょう。

たるんだ皮は元には戻らないの?

ここまで皮余りの予防方法を中心に紹介してきましたが「一度皮がたるんだらもう元には戻らないのか」を気にする人は多いかと思います。

これはYesとも言えるし、Noとも言えます。

20~30キロ以上の急激な減量をしたという人はたるんだ皮が戻らない可能性があります。

その場合は外科手術で余った皮を取り除く必要があるでしょう。

ですが、10kg未満の一般的なダイエットレベルであれば、余った皮は元に戻るかもしれません。

二の腕・お腹のぶよぶよは皮じゃなくて脂肪

そもそも「それは本当に皮が余っているのか?」という話で、

振袖状になった二の腕やぶよぶよのお腹をつまんで「皮がたるんじゃった」という人を多く見かけますが、

大抵の場合つまんでいるのは皮膚ではなく脂肪です。

適切なダイエットを始てさらに痩せればそのたるみは改善されます。

これは食事制限だけで痩せたという人によく見受けられるので、適切な食事管理やトレーニングを始めるようにしましょう。

まとめ:皮のたるみを防ぐには正しいダイエットを

中には外科手術で皮を取り除かなければいけない人もいますが、多くの人にとって減量後の皮余りは解消可能な問題です。

食事や生活習慣を見直し筋トレを始めれば、大抵の人は綺麗な体型になれます。

なるべく楽して短期間に痩せたいと思うのは当然のことだと思いますし気持ちは分かりますが、

そうやって極端なダイエットを始めると皮のたるみ以外にも色々な問題が出てくるでしょう。

本当に綺麗な体型になりたいのであれば「簡単」とか「速攻」とかキャッチーな言葉に惑わされず、「正しいダイエット」に目を向けるべきかなと思います。


[CLIST]