実はダイエットに成功しても綺麗な体型になれない人は意外と多くいます。
その原因は「皮のたるみ」
落ちる体重のスピードに皮膚が縮まるスピードが追いつかないんですね。
せっかく痩せても皮がぶよぶよでは台無しですよね。
どうせなら引き締まったピチピリの肌を手に入れたいじゃないですか。
そこで今回はダイエット後に皮膚がたるんでしまう原因、皮膚をたるまないようにする予防の仕方、たるんでしまった皮膚を元に戻す方法を解説していきたいと思います。
まずはダイエットで痩せた後になぜ皮が余ってたるむのかを解説していきたいと思います。
人間の皮膚はコラーゲンとエラスチンという主に2つのたんぱく質で構成されています。
カロリーの過剰摂取で太り始めると、体の内側にある脂肪が膨らんでいき、外側にある皮をどんどん伸ばしていきます。
そして皮が伸びた状態が長期間続くと、コラーゲンとエラスチンがダメージを受けて、元のサイズに縮まる能力が失われるのです。
皮には元に戻る力が残されていないので、ダイエットで脂肪がなくなったとしても、皮とその下にある脂肪との間に隙間ができて、余った皮が垂れ下がるようになってしまいます。
ダイエットをした全ての人が皮膚がたるんでしまうわけではありません。
皮膚がたるむ人にはいくつかの共通する原因があります。
皮膚のコラーゲン・エラスチンの量や、それらが減量時にどう影響するかには個人差があります。
日光に浴び続けると皮膚のコラーゲンとエラスチンがダメージを受けて、肌の老化が進むことがわかっています。日焼けした肌は健康的というイメージがありますが、美容の面からは余り勧められるものではありません。
タバコを吸うと体のコラーゲンを新しく作り出す能力が衰え、すでに皮膚にあるコラーゲンにもダメージを与えることがわかっています。
原因を頭に入れたところで、次はダイエット後の皮余りを最小限に防ぐ方法を紹介していきます。
冒頭でも述べたように太っている期間が長ければ長いほどコラーゲンやエラスチンはダメージを受けます。
ダイエット中に筋トレをすることは皮余りにとても有効な対策です。
食事制限だけで痩せると皮膚の下にある脂肪と筋肉が同時に失われるので、その分隙間も大きくなり皮のたるみにつながります。
ダイエットでは短期間で痩せようとする人が多いですが、時間をかけて痩せることをオススメします。
極端な食事制限では脂肪だけではなく筋肉も減らしてしまうので、皮がたるむリスクは高くなります。
コラーゲンの元になる栄養素を摂ることも重要です。
具体的には「たんぱく質」と「ビタミンC」ですね。
たんぱく質は肉・魚・卵やプロテインなど、ビタミンCは果物から摂ることができます。
普段の食生活でこれらの食材が足りていないと感じる人は意識して摂るようにしてみましょう。
コラーゲン鍋やサプリメントなど、コラーゲンを直接摂ろうとするのはオススメしません。
コラーゲンを口にしても、体は一度アミノ酸に分解してから吸収するので、コラーゲンとして利用されるとは限らないからです。
肌に塗るコラーゲンクリームも同様です。
外に出るときは日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。
基本的にタバコが肌に良い影響を与えることはありません。
肌が老化しているように感じる、ダイエット後に皮がたるむのが怖い、という人はすぐにやめたほうがいいでしょう。
ここまで皮余りの予防方法を中心に紹介してきましたが「一度皮がたるんだらもう元には戻らないのか」を気にする人は多いかと思います。
これはYesとも言えるし、Noとも言えます。
20~30キロ以上の急激な減量をしたという人はたるんだ皮が戻らない可能性があります。
その場合は外科手術で余った皮を取り除く必要があるでしょう。
ですが、10kg未満の一般的なダイエットレベルであれば、余った皮は元に戻るかもしれません。
そもそも「それは本当に皮が余っているのか?」という話で、
振袖状になった二の腕やぶよぶよのお腹をつまんで「皮がたるんじゃった」という人を多く見かけますが、
大抵の場合つまんでいるのは皮膚ではなく脂肪です。
適切なダイエットを始てさらに痩せればそのたるみは改善されます。
これは食事制限だけで痩せたという人によく見受けられるので、適切な食事管理やトレーニングを始めるようにしましょう。
中には外科手術で皮を取り除かなければいけない人もいますが、多くの人にとって減量後の皮余りは解消可能な問題です。
食事や生活習慣を見直し筋トレを始めれば、大抵の人は綺麗な体型になれます。
なるべく楽して短期間に痩せたいと思うのは当然のことだと思いますし気持ちは分かりますが、
そうやって極端なダイエットを始めると皮のたるみ以外にも色々な問題が出てくるでしょう。
本当に綺麗な体型になりたいのであれば「簡単」とか「速攻」とかキャッチーな言葉に惑わされず、「正しいダイエット」に目を向けるべきかなと思います。