自宅でも簡単にできるダイエットとして今注目を集めているのが「トランポリンダイエット」
その名の通りトランポリンの上で飛んだり跳ねたりするダイエット方法のことで
器具さえ購入すれば自宅で簡単にできるということで、とても人気なダイエットの一つです。
トランポリンといえば子供が遊ぶものというイメージがありますが、
今では海外のセレブが取り組んでいたり、NASAの宇宙飛行士の訓練にも取り入れられていると言われたり、何かと注目されています。
噂では5分だけトランポリンの上でぴょんぴょんするだけで痩せるんだとか。
今回はトランポリンダイエットの効果について検証していきたいと思います。
短時間飛ぶだけで痩せるというのは本当なんでしょうか。
トランポリンダイエットの1番大きなメリットは継続のしやすさでしょう。
器具を購入すれば自宅でもできますし、ジョギングやウォーキングは途中で飽きるから続けられないという人でも、トランポリンなら飽きずに楽しみながらダイエットを続けることができます。
またトランポリンは室内で行うことが多いので、屋外で行う有酸素運動と違って天候に左右されないというのも継続のしやすさにつながります。
トランポリンのカテゴリーは「有酸素運動」になるので、ダイエットでは「消費カロリーを増やすための運動」という位置付けになります。
トランポリンを1時間行って消費されるカロリーは1000kcalにもなるとされ、1時間もできないという人でも「5分間飛べば1kmのジョギングと同じ消費カロリー」だから十分にダイエット効果があると言われています。
こんなに自宅で簡単にできてこんなに消費カロリーが大きいのなら人気になるのも納得ですね。
ですが、いくら何でも消費カロリーが大きすぎるように感じないでしょうか。
1000kcalといったらハーフマラソンレベルです。
いくら1時間飛び続けたとしても、マラソンと同じ量のカロリーを消費できるというのは、ちょっと現実的ではないように感じます。
実際にトランポリンの消費カロリーを調査した研究がありますが、
19分間のトランポリンエクササイズプログラムで1分あたりに消費されたカロリーの平均は男性で11.0kcal、女性で8.3kcalでした。
この数値から計算すると1時間で消費されるカロリーは男性で660kcal、女性で498kcalになります。
残念ながら、予想されていた1000kcalには遠く及びません。
それでは「5分間飛べば1kmのジョギングと同じ消費カロリー」というのも嘘なのか?
と言われるとそうではありません。
体重60kgの人が時速8kmのスピードで1km弱走った場合に消費されるカロリーは大体60kcal程度。
先ほどの数値から計算すると、トランポリンで5分飛んだ場合の消費カロリーは男性で55.0kcal、女性で41.5kcalになるので、ちょっと足りないですが近い数字になります。
確かに5分間飛べば1kmのジョギングに近いカロリーは消費されることが分かりました。
ですが、これをダイエットに十分な消費カロリーと言うには無理があるでしょう。
50kcalはカントリーマアムたった1枚分、そもそも1kmのジョギングはダイエットに不十分なのです。
これでは5分のジャンプで痩せるのは難しいと言わざるを得ません。
ダイエットでとりあえず有酸素運動を始めるという人は多いですが、
これまで紹介してきたようにトランポリンのような有酸素運動で消費カロリーを増やすのは意外と難しいことがわかったと思います。
体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスで決まるので、
運動をして消費カロリーを増やすより、食事を抑えて摂取カロリーを減らした方が簡単にダイエットは成功します。
痩せたい人はまず食事内容を見直すようにしましょう。
運動を始めるならジョギングやトランポリンのような有酸素運動ではなく、まず筋トレのように筋肉量を増やして綺麗な体型になることができるものを選ぶことをオススメします。
どんな運動でもやらないよりはやった方がいいのは間違いありません。
運動が好きというならなおさらです。
トランポリンエクササイズに興味があるという人は初めて見るといいでしょう。
ですがダイエット効果を期待するのはオススメできません。
すでに紹介したようにトランポリンによる消費カロリーは雀の涙で、それだけで痩せるのは現実的ではありませんから。
ダイエットの基本は食事管理と筋トレです。
痩せたい人はまずこの2つから取り掛かるようにしましょう。
トランポリンの上で飛び始めるのはそれからでも遅くはないはずです。