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筋トレと有酸素運動の順番は?ダイエットで優先すべき運動はどっち?

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/06/18

ダイエットに効果的とされている有酸素運動ですが、最近はそれと並行して筋トレを始める人も増えてきました。

そこで問題になってくるのは「筋トレと有酸素運動はどちらを先にやるべきか?」です。

一般的に筋トレは脂肪燃焼に効果があるとされる成長ホルモンを活性化するので、有酸素運動は筋トレ後に行うのが最も効果的とされていますが、実際はどうなんでしょうか?

今回は筋トレと有酸素運動の順番を解説していきます。

ダイエットを始めたいけどどちらから先にやればいいのかわからない、という人はぜひ参考にしてみてください。

筋トレと有酸素運動の順番はどっちが先?

結論から言うと、運動の順番は「どちらでもいいけど、強いていうなら筋トレが先」です。

一般的に「筋トレの後は成長ホルモンが分泌されるから有酸素運動をすると脂肪が燃焼されやすい」と言われていますが、確かに成長ホルモンが脂肪の分解に関係していることは事実でも、その効果は多くの人が想像しているような劇的なものではありません。

実際に、筋トレと有酸素運動の順番を入れ替えても体脂肪の減少量に違いは見られなかったとする研究もあるので、脂肪燃焼のためにあえて成長ホルモンにフォーカスする必要はないでしょう。

結局のところ、体脂肪を減らすために必要なのは「摂取カロリーが消費カロリーを下回ること」で、それに比べれば筋トレと有酸素運動の順番は取るに足らない小さな問題と言えます。

ダイエット目的なら運動の順番にこだわらなくても大丈夫です。

有酸素運動は筋トレを邪魔しない程度に

僕が「強いていうなら筋トレを先」と言ったのは、どちらが先でもダイエットに支障はないとしても、有酸素運動の疲労が筋トレに悪影響を与えるのは良くないと考えているからです。

ダイエットと聞けばまず有酸素運動を思い浮かべる人は少なくありませんが、筋トレの方が優先順位は上です。

実際にダイエット中に何もしないグループ・有酸素運動をするグループ・筋トレをするグループに分けた結果、筋トレをしたグループだけが筋肉量・基礎代謝を維持できるとした研究もあって、

筋肉量が多ければスタイルは良く見えますし、基礎代謝が高ければその分痩せやすくなるわけなので、筋トレの必要性が理解できると思います。

そうなると筋トレの質を最大限に高めるために疲労感のないベストな状態でトレーニングに臨みたいので、基本的には「筋トレの後」や「筋トレとは別の日」といった具合に、有酸素運動の疲労が筋トレの邪魔をしないようにメニューを工夫した方がいいでしょう。

もちろんウォーミングアップ目的で軽くやる程度なら筋トレ前に有酸素運動をしても問題はありません。

ダイエットに有酸素運動は必要ない

ここまで筋トレと有酸素運動の順番を説明しておいて何ですが、そもそも有酸素運動はダイエットに必要不可欠な運動ではありません。

体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスで決まるので、食事で摂取カロリーを抑えることができるのなら、あえて有酸素運動を追加して消費カロリーを増やす必要はないんです。

また、1時間の有酸素運動で消費されるカロリーは大体おにぎり1~2個分にしかならないので、毎日1時間拘束される有酸素運動よりも毎日食事量を減らす方が楽で継続しやすいのはなんとなく分かると思います。

もちろんやらないよりはやった方がいいのですが、優先順位は食事内容の見直しや筋トレが上。

有酸素運動は「時間に余裕がある人や、食事を見直した上で体重が落ちない人がやる運動」といった位置付けで、ダイエット始めたら絶対にやらなきゃダメというわけではありません。

とりあえず筋トレだけ始めてみては?

ダイエットを始めると「とりあえず何でもやってみる」という人は少なくありません。

もちろんその方が痩せる可能性は高くなりますが、最初から頑張りすぎると長続きはしづらいでしょう。

そして筋トレと有酸素運動を組み合わせることが脂肪燃焼に効果的説は微妙ですし、そもそも有酸素運動のダイエット効果は食事制限でカバーできるので、それなら無理に有酸素運動を追加せずシンプルに筋トレと食事制限だけを始めてみるのもアリだと思います。

有酸素運動は体重が落ちづらくなってから初めても遅くはありません。

ダイエットは長期戦なので、始めから欲張りすぎずなるべく楽に継続しやすい方法を選ぶことも大切です。

まとめ

今回は筋トレと有酸素運動の順番について解説しました。

ダイエット目的なら特に順番にこだわる必要はありませんが、個人的にはトレーニングの質を高めるために筋トレを優先することをオススメします。

忙しい人ならいっそ有酸素運動はやめて、筋トレと食事管理だけに絞るのもありでしょう。

自分のライフスタイルにあった続けやすい方法を選ぶようにしてください。


[CLIST]