一般的に有酸素運動には痩せる効果があると考えられていて、中でも水泳は消費カロリーが抜群に高くとても人気な運動です。
実際にダイエット目的でプールに行こうか迷っていると言う人も少なくないでしょう。
ですがインターネットで口コミを見てみると、水泳を始めてダイエットに成功したという意見もあれば、痩せなかったとする意見も多く見かけます。
果たしてどちらの意見が正しいのでしょうか?
そこで今回は水泳のダイエット効果について解説していきます。
これからダイエットを始めようと考えていて、水泳をやろうかどうか迷っているという人は是非参考にしてみてください。
結論から言うと、ダイエットが目的なら水泳はあまりオススメしません。
ウォーキングやジョギングなど有酸素運動は他にもありますが、水泳に比べればまだこれらの運動の方がまだダイエット向きと言えます。
ダイエットのために有酸素運動を始めたいという人は、家の近くでできる運動から始めた方がいいでしょう。
水泳の消費カロリーは高くないの?
水泳はダイエットにオススメしないと聞くと「水泳は消費カロリーが高いって話も嘘?」と誤解してしまう人もいるかと思いますが、水泳の消費カロリーが高いのは本当です。
実際に厚生労働省が発表している「健康づくりのための身体活動基準2013」を参考にすると、
体重60kgの人が1時間歩いた場合に消費されるカロリーは約200kcalですが、1時間プールでクロールをした場合に消費されるカロリーは約500kcalにもなります。
同じ運動時間で消費されるカロリーは倍以上になるわけなので、この結果を見る限り水泳は消費カロリーが高い運動と言えるでしょう。
消費カロリーが他に有酸素運動よりも高いのにも関わらず、僕が水泳をダイエットに不向きな運動とする理由は大きく2つです。
当然ですが水泳を始めるためにはプールが必要ですが、日本でプール付きの豪邸に住む人はそう多くありません。
なので自然と泳ごうと思ったら最寄りのプールがある施設へ足を運ぶことになります。
その結果、自宅・プール間の移動や着替え・シャワーなど、運動以外の拘束時間が長くなってしまいます。
会社勤めの方は毎日仕事で忙しく、少しでも自由時間を長くしたいと言う人がほとんどでしょう。
そうなるとスケジュール的にプールに通うのは土日に1~2回通うのがやっとで、週に何回もできるものではありません。
また、この水泳の運動以外の拘束時間の長さは継続する上で大きなハードルになり、運動を止めるキッカケになってしまいます。
たとえ消費カロリーは水泳より少ないとしても、家の近くで気軽に始められて週に複数回やってもストレスが少なく、運動以外の拘束時間が短く継続しやすいウォーキングやジョギングの方がダイエット向きの運動と言えるでしょう。
そもそも水泳に限らず、有酸素運動はダイエットに必要不可欠な訳ではないんです。
体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まるので、運動によって消費カロリーを増やそうとするのは間違いではありませんが、食事内容を見直して摂取カロリーを減らした方が効率的です。
また、運動に使える時間は限られているので、有酸素運動をするくらいなら筋トレをした方がいいでしょう。
食事管理と筋トレを組み合わせるのが最も効果的なダイエット方法で、それさえやれば有酸素運動をわざわざしなくても体は細く引き締まります。
今回は水泳がダイエットに向かない理由について解説してきました。
水泳の消費カロリーが高いのは事実ですが、継続のし辛さという大きなデメリットを抱えています。
食事量を抑えて摂取カロリーを減らせば済む話なので、個人的にはダイエット目的の人があえて水泳を選ぶ必要はないように感じています。
昔水泳をやっていた経験がある・水に浮かぶとリラックスできるといったように、水泳を趣味として好きでやっているなら問題はありませんが、水泳は特別オススメな運動というわけではありません。
ダイエットを始めたらまず食事内容を見直すようにして、運動は筋トレを始めるようにしましょう。