以前投稿した「40代が痩せなくなる本当の理由」という動画で「年をとって痩せにくくなるのは筋肉が衰えるからで、筋トレを始めるべき」と解説しました。
すると、こんなコメントをいただきました。
「物流倉庫で働いてるけど毎日20kgくらいのダンボールとか重いものを朝から夕方までずっと運んでるパートのおばさん達が明らかに太ってる…事務の女の子は細い。(体型を見る限り筋トレはしてなさそう。)筋肉より食べ物じゃないかな?」
今回はこちらのコメントについて解説していきたいと思います。
最初に「筋肉より食べ物じゃないの?」という問いに対して回答しておくと、
「綺麗な体型になるならどちらかではなく両方大事」です。
体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まるので、食事量を抑えて摂取カロリーを減らすか、運動を追加して消費カロリーを増やすか、もしくはその両方に取り組む必要があります。
ですが、運動によって消費されるカロリーは意外と少ないので、まず食事内容を見直すことが痩せるための1番の近道ということになります。
そういった意味では質問者さんの「筋肉より食べ物じゃないの?」という考えは正しいと言えるでしょう。
それでも僕は筋トレを始めることを強くオススメします。
それは短期的に体重を落とすと言う一点で見れば食事だけでなんとかなるのですが、
・体脂肪率を減らし体を引き締める
・ダイエット中の食事制限の難易度を下げる
・リバウンドのリスクを下げる
などなど、このように筋トレには食事管理にはない大きなメリットがあるからです。
また、たとえダイエットを始めて体重を減らさなかったとしても、歳を重ねれば筋肉は衰え、代謝は落ち、体型は崩れていくもの。
老化現象に逆らうためにも、20代になったらとりあえず筋トレを始めて、筋肉量を維持・増加させた方がいいでしょう。
最後にコメントの中で気になる箇所があったので、そちらを解説していきたいと思います。
一つ目に気になったのは、肉体労働で体を動かす年配の女性と事務職で体を動かさない女の子を比較するのは不適切だということ。
それは人によって消費カロリーの個人差が大きいからです。
実際に厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」でも、同じ性別・年齢・体重・身長・身体活動レベルでも、1日の推定消費カロリーの±200kcal(幅として400kcal)に全体の7割の人が、残りの3割の人はそれよりも多いかまたは少ないとしています。
つまり、事務の女の子が細いのは運動や筋肉量関係なく、遺伝的な要素が大きい可能性があるので、これが筋トレをしなくても良い証明にならないでしょう。
全くの他人を比較しても条件が違いすぎて参考になりません。
もし比較しようとするなら同一人物、「体を動かす年配の女性」と「体を動かさない年配の女性」にすべきでしょう。
二つ目に気になったのは、コメントをした方が「毎日20kgくらいのダンボールとか重いものを朝から夕方までずっと運ぶ」作業を、筋トレとして認識しているように感じたことです。
僕がオススメする筋トレというのは、たとえば8~12回ウエイトを持ち上げたらそれ以上動かせなくなるような高強度のものを指します。
なので朝から夕方まで動き続けられる時点で、その作業は筋トレではなく有酸素運動ということになります。
もちろんその作業で必要な特定の筋肉は維持できるとは思いますが、ダイエット向きの筋トレとしては、強度も鍛えられる部位も不十分と言えます。
今回はコメントに対して回答していきました。
ダイエットの話をするときに筋トレをオススメすると「でも結局の方が食事が大事なんでしょ?」と聞かれることが多くありますが、体重を落とすだけなら確かにその通りです。
ですがダイエットの本来の目的は体重を落とすことではなく綺麗な体型になることなので、食事と同じくらい筋トレも大切なんです。
体を細く引き締めたいという人は、どちらか一方ではなく両方を始めるようにしましょう。
こんな形でコメントに対する回答はその都度動画でやっていく予定です。
ダイエットの関する疑問があれば気軽にコメントしてみてください。
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